突然ですが、あなたのブラジャー、本当にバストに合っていますか?
「今すぐ捨てて!ダメ下着がバストアップを妨げる」にも書きましたが、身体に負担をかけずにバストアップするためには、正しいサイズのブラジャーを正しく着けることが大切です。
自分のバストサイズは、知っているようでじつはあまり知らないことが多いものです。お店で計ってもらいましょうとよく言われますが、気恥ずかくて無理と思ったり、計ってもらったことはあるけど、もう何年も前…という方も多いと思います。
多くの人は、自己流でなんとなくブラジャーを買っているのです。
合っていないブラジャーは窮屈だったり、肩こりなどの原因になったり、それに形が崩れていく原因にもなってしますのです。
バストは日々変化します。
毎日きちんと合ったブラをつけるためにも、自分で正しいサイズを計れるようになりましょう。
ここでちょっと自分を振り返って、下記をチェックしてみてください。
□ ブラジャーをはずしているほうがなんだかラク
□ 腋や背中のお肉に食い込んで、段差ができている
□ ストラップがしょっちゅうずり落ちる
□ 無意識にアンダーが上下することがある
□ カップを押してみて、パカパカとへこむ
□ 1年以上正しいバストサイズを測っていない
上に当てはまる場合は、ブラのサイズが合っていない可能性が高いでしょう。
ブラジャーは同じサイズ、同じメーカーやブランドでも、パターンや素材で着用感が異なりますので、服や靴のように試着をして買うべきものです。
でも、自分のバストサイズを正確に把握していない女性は案外たくさんいます。
あるランジェリーショップの調査によれば、来店客の80%の女性が正しくないサイズのブラジャーを着けていたそうです。
間違ったサイズのブラジャーは知らず知らずのうちに身体に負担をかけてしまいます。
誤ったブラジャーは皮膚やバストにダメージを与えたり、バストの発育を妨げます。
サイズアップやサイズダウンをしていることに気づかずに、同じサイズのブラを着けていると、正しくバストを維持できずに、揺れてしまい、バストを支えてくれるクーパーじん帯にダメージを与えたり、下垂の原因となってしまうこともあるのです。
ときどき、巨乳に見せようとして、大きいカップで小さいアンダーのブラジャーを無理矢理着けている方がいます。
そのように、実際のボディの円周よりも小さなアンダーのブラを着けると、締め付けや血行不良の原因となります。
バストの血流を妨げてしまい、バストアップとは逆行してしまいます。
また、苦しかったり、きつかったりするのを避けるため、アンダーバストサイズをワンサイズ大きいブラジャーをしている人も意外にたくさんいます。
このような場合は、背中のホック部分がどんどん上にずり上がって、ストラップがゆるみ、胸のカップ部分が下がってしまいます。胸のラインが下向きになるため、肩のストラップを短くつめることになり、ブラジャーを全体的にどんどん上げる不自然なバストラインになってしまいます。
そんな場合はカップを1~2サイズ大きくすれば、背中のホック部分が上にずれることもなく、苦しさも、胸への圧迫感もなくなるはずです。
バストの大きさは、カップ数とアンダー数の2つを組み合わせで決まります。
「C70」というように、カップ数+アンダー数で表記されます(海外ではインチ数になりますので注意!)。
カップサイズは、トップバストとアンダーバストの差です。
例えばトップが85cm、アンダーが75cmであれば差は10cmですから、カップは「A」になります。
トップバストとアンダーバストの差 | カップ |
---|---|
10.0cm | Aカップ |
12.5cm | Bカップ |
15.0cm | Cカップ |
17.5cm | Dカップ |
20.0cm | Eカップ |
22.5cm | Fカップ |
アンダーはできるだけ小さく、トップバストはできるだけ大きくというのが理想ですが、トップバストが大きいからといって、必ずしもおっぱいのボリュームがあることにはなりません。
トップが95cmでアンダーが70cmなら、カップは「E」になりますが、もしアンダーが85cmならカップは「A」です。トップが同じでもアンダーの数値によって体型はまったく違うのです。
日本人の平均的なバストサイズは、BカップとCカップの間だそうです。
年代別に見てみると、
20代:トップバスト82.4cm、アンダーバスト71.8cm
30代:トップバスト82.8cm、アンダーバスト73.4cm
40代:トップバスト86.4cm、アンダーバスト76.6cm
50代:トップバスト87.0cm、アンダーバスト77.6cm
日々の生活習慣、そして出産や育児などを経て、女性のバストは少しずつ変化していくものです。
無理をしてアンダーバストをサイズダウンしようとせず、できるだけ良い習慣を積み重ねて美しいバストラインを目指していきましょう。
ブラのカップサイズがトップバストとアンダーバストの差で決まるのですから、このトップとアンダーの測り方はとても大切です。
また1人で測る時は、背中やサイドのメジャーが斜めに体にかかっていないかを鏡越しでチェックする様にしましょう。立ってバストを測る場合は、地面と平行になるように、また体を90度倒して計測する場合は、地面に対して直角になるように注意が必要です。
アンダーは、バストの膨らみが終わったすぐ下の、胸の輪郭部分です。
アンダーバストは、65、70、75と5cm刻みで設定されています。アンダーが63~67なら「65」、68~72なら「70」です。
息を止めたりして小さめになるように計るのはNGです。正しいサイズを測れなければバストアップもできません。
トップは、乳頭のある位置(バストのうち最も高くふくらんでいる位置)です。
トップバストは90°腰を曲げた状態で計ります。
立った状態で計ると、バストが重力に引っ張られて理想の位置よりも下になってしまいます。このため実際のカップ数より小さくなってしまうのです。
バストが大きい方、下垂している場合には、上記の腰を曲げた状態での計測では、必要以上に重力に引っ張られてしまい、実際のカップ数より大きく出てしまうので、ブラを着けた状態で計りましょう。裸で計測すると正しい数値になりません。
ただしパッドは外します。
気持ちゆるめに測ります。
ランジェリーショップで計ってもらうときは、ブラを着けたままで計ることが多いと思います。
トップバストは少し余裕を持った数値の方が良いので、ブラジャーをつけていても誤差の範囲内になります。
上記のアンダーバストとトップバストの差だけでブラジャーのサイズを決めてしまうと、ある落とし穴があると言われています。
特に日本人女性の場合、本来はバストであるはずの脂肪が横へと流れてしまっていることが多く、そのために実際よりも小さいサイズであると勘違いしてしまうことが多いのです。
そこで知っておきたいのが、バージスラインです。
バージスラインというのは、バストの下側の輪郭線のこと。バストとボディの境目です。ブラジャーのワイヤーが入っている部分と同じですね。
このバージスラインを自分のバストにフィットさせ、横に流れてしまっている脂肪を寄せ集めれば、ツンと上を向いたバストを作ることができます。
例えば、アンダーが70cmでサイズ差が15cm(Cカップ)だったとしても、バージスラインがDカップのバージスラインと合っているかもしれません。せっかくのバストを、小さく、フィットしないブラジャーに押し込めてしまうのはもったいないですよね!
人によっては、カップサイズが3サイズも間違っていることがあるそうです。
ブラジャーを試着する際、このバージスラインとワイヤーの形やサイズが合っているかを必ずチェックしてみてください。
ブラジャーの選び方を変えるだけで、バストラインは大きく変化します。
バストアップのためにも、自分のバストサイズをしっかり把握し、正しいサイズのブラを着けることはとても重要です。
人にバストサイズを測ってもらうのは気恥ずかしいという人も、正しい計り方をおぼえて、時々ブラジャーのサイズを見直すことをお勧めします。